マイボーム腺機能不全について
ドライアイやものもらいの背景には、まぶたの油分を分泌する「マイボーム腺」という器官の不調が隠れていることがあります。
当院では、マイボーム腺の状態を評価したうえで、点眼治療やセルフケア指導に加え、IPL(Intense Pulsed Light)治療(自費診療)もご案内しています。
マイボーム腺機能不全とは
まぶたには、涙の油分を分泌するマイボーム腺という器官が並んでいます。マイボーム腺の出口は、まつ毛の生え際付近にあります。
マイボーム腺から分泌される油分は、涙の表面を覆い、涙が蒸発するのを防ぐ大切な役割を担っています。
マイボーム腺の出口が詰まったり、分泌される油分の量や性質が変化したりする状態を、マイボーム腺機能不全といいます。
マイボーム腺機能不全になると、涙が蒸発しやすくなり、目の乾燥感、異物感、かすみ、目の疲れ、充血などのドライアイ症状が現れます。
また、ドライアイだけでなく、まぶたの縁に炎症が起こる眼瞼炎や、マイボーム腺の詰まりによるものもらいの原因となることもあります。ものもらいを繰り返す方では、背景にマイボーム腺機能不全が隠れている場合があります。
こんな症状はありませんか?
- 目が乾く、しょぼしょぼする
- 目に異物感(ゴロゴロ感)がある
- かすんで見える
- 目が疲れやすい
- 目が充血しやすい
- ものもらいを繰り返している
- まぶたの縁が赤い、かゆい
これらの症状がある方は、マイボーム腺機能不全の可能性があります。一度ご相談ください。
当院での治療
マイボーム腺機能不全に対しては、症状や状態に応じて以下のような治療を組み合わせます。
- 眼の周辺を温める温罨法(おんあんぽう)・目元の自己洗浄(眼瞼清拭/リッドハイジーン)などのセルフケア指導
- 点眼治療(ドライアイの点眼など)
- IPL治療(自費診療):通常の治療で十分な改善が得られない方や、症状を根本的に和らげたい方にご案内しています
IPL治療とは
IPL(Intense Pulsed Light:インテンス・パルス・ライト)は、特殊な波長の光を目のまわりの皮膚に照射する治療です。もともとは皮膚科領域でシミ・赤ら顔などの治療に用いられてきましたが、近年ではマイボーム腺機能不全に伴うドライアイに対する治療として、世界的に広く行われるようになっています。
IPLの光が皮膚や毛細血管に作用することで、マイボーム腺の周囲の炎症を抑え、詰まった油分を溶けやすくします。これにより、マイボーム腺の機能の回復が期待されます。
IPL治療で期待できる効果
- ドライアイ症状(乾燥感、異物感、かすみ、疲れ目など)の軽減
- マイボーム腺の油分分泌の改善
- まぶたの縁の炎症の軽減
- 繰り返すものもらいの予防
治療の流れ
- 診察・検査を行い、IPL治療の適応かどうかを判断します。
- 治療部位(目のまわりの皮膚)を清拭し、保護用のシールド(アイパッチ)を装着します。
- 専用のジェルを塗布し、IPL機器で光を照射します(1回の照射は数分程度です)。
- 照射後、必要に応じてマイボーム腺の圧出処置を行います。
- 3〜4週間ごとに、合計4回程度の治療を行うのが一般的です。
治療を受けられない方・注意が必要な方
- 妊娠中・授乳中の方
- てんかんの既往がある方
- 治療部位に重度の日焼けやアトピー性皮膚炎、ヘルペスなどがある方
- 金の糸など金属を皮膚内に埋め込んでいる方
- 光線過敏症の方や、光線過敏を起こしやすい薬を服用されている方
- 皮膚がんの既往や、治療部位に未診断のしみ・ほくろがある方
副作用について
- 照射直後に、軽い赤み・ほてり・ピリピリ感などが生じることがあります。多くは数時間〜数日で改善します。
- まれに、水疱や色素沈着、色素脱失などが起こることがあります。
- 治療後しばらくは、強い日焼けを避け、保湿と日焼け止めの使用をお勧めします。
料金
IPL治療は自費診療となります。
| IPL治療 | 1回 7,000円(税込) |
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※ マイボーム腺の圧出処置を併用する場合も、上記料金に含まれます。
気になる症状がございましたら、お気軽に当院までご相談ください。
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