MYOPIA CONTROL

近視進行抑制治療について

近視は、眼球の前後の長さ(眼軸長)が伸びることで生じます。
一度伸びた眼軸は元に戻らないため、お子さんの近視に対しては、
進行のスピードをゆるやかにする「近視進行抑制治療」が世界的に注目されています。
当院では、複数の治療方法の中から、お子さんに合ったものをご提案しています。

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なぜ近視対策が必要なのか

近視は「眼軸」が伸びる病気

小児期の近視の多くは、眼球の前後の長さ(眼軸長)が伸びることによって生じます。一度伸びた眼軸は元に戻りません。そのため、「進行を止める/ゆるやかにする」ことが治療の目標となります。

強い近視は将来の目の病気のリスクに

強度近視は、将来の網膜剥離・近視性黄斑症・緑内障などのリスクを高めることが知られています。お子さんの将来の目を守るために、早めの介入が重要です。

低年齢ほど進行が速い

特に 6〜9歳 は近視の進行スピードが急で、早期に介入できるほど、最終的な近視の度合いを抑えやすくなります。

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すべての治療の「土台」は生活習慣

どんなに優れた治療も、生活習慣の改善なしには十分な効果を発揮しません。実際に、台湾では国を挙げた習慣改善で学童の視力低下児童の割合が減少に転じた実績があります。

毎日120分以上、外で過ごす(Tian-Tian 120)

  • 屋外の強い光(10,000ルクス以上)が、網膜からのドーパミン分泌を促し、眼軸の伸長を抑えます。
  • 曇りの日でも屋外光は十分。窓越しではなく、外に出ることがポイントです。

近業は30分ごとに10分休む(3010ルール)

  • 読書・タブレット・ゲームなど、近くを見る作業(近業)は30分ごとに区切り、10分遠くを見て休憩します。
  • デバイスの距離は「肘から指先まで」より遠くを目安にしてください。
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主な治療方法

当院では、お子さんの年齢・近視の進行スピード・ライフスタイルに合わせて、以下の治療方法をご案内しています。

01低濃度アトロピン点眼(リジュセア®ミニ点眼液)
  • 使用方法1日1回、就寝前に点眼
  • 濃度0.025%
  • 適応年齢5歳〜
  • 眼軸伸長の抑制率2年間で約38%
  • メリット手間が最小限
  • 留意点効果に個人差/高濃度はまぶしさ/リバウンドリスクあり

多くの治療と組み合わせやすく、特にオルソケラトロジーとの併用では、単独治療より高い抑制効果(報告により約60〜75%)が期待できるとされています。

※リバウンドリスク=治療中止後に進行が一時的に加速する可能性。

02オルソケラトロジー
  • 使用方法就寝中に特殊なハードコンタクトレンズを装用(6時間以上の睡眠が推奨)
  • 適応年齢保護者の管理下で7〜8歳ごろ〜(※医師の判断により低年齢も可)
  • 眼軸伸長の抑制率40% – 60%
  • メリット日中を裸眼で過ごせる
  • 留意点レンズケア必須/角膜感染リスク/リバウンドリスクあり
03近視進行抑制眼鏡(DIMS / HAL)
  • 使用方法日中12時間以上の装用が推奨
  • 適応年齢臨床試験でデータがあるのは6歳〜
  • 眼軸伸長の抑制率約50% – 60%
  • メリット侵襲ゼロ(リバウンドはないとされる)
  • 留意点見え方に慣れが必要/激しい運動時には不便

HOYA MiYOSMART(DIMS)、Essilor Stellest(HAL)といった、特殊な構造の眼鏡レンズを眼鏡店でご購入いただきます。

04多焦点ソフトコンタクトレンズ
  • 使用方法日中10〜12時間以上、週6日以上の装用が推奨
  • 適応年齢通常のコンタクトレンズに準じて
  • 眼軸伸長の抑制率25% – 59%(製品により差があります)
  • メリット−4D以上にも適応/1日使い捨てで衛生的/リバウンドはないとされる
  • 留意点毎日の着脱の手間/継続コスト

CooperVision MiSight® 1 day(小児用にデザインされたデュアルフォーカスレンズ)などを取り扱っています。

04

レッドライト療法について

近年、近視進行抑制を目的とした「レッドライト療法(RLRL)」が一部の施設で行われています。

  • 使用方法1日2回 1回3分(週5日以上・間隔4時間以上)
  • 適応年齢3歳から可能と報告あり
  • 眼軸伸長の抑制率69% - 76%
  • メリット高い近視抑制効果
  • 留意点毎日の機器管理/黄斑疾患があると増悪の可能性/リバウンドリスクあり
※当院では現時点でレッドライト療法は採用しておりません。
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当院で行える治療法の比較

治療法 使用方法 眼軸伸長の抑制率 メリット 留意点
低濃度アトロピン点眼 1日1回 就寝前に点眼 約40% 手間が最小限 効果に個人差/リバウンドあり
オルソケラトロジー 就寝中に装用 40% – 60% 日中を裸眼で過ごせる レンズケア必須/角膜感染リスク
近視進行抑制眼鏡(DIMS / HAL) 日中12時間以上の装用 50% – 60% 侵襲ゼロ 見え方に慣れが必要
多焦点ソフトコンタクトレンズ 日中10〜12時間の装用 25% – 59% 1日使い捨てで衛生的 毎日の着脱の手間/継続コスト

※リバウンドリスク=治療中止後に進行が一時的に加速する可能性。

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よくあるご質問

Q何歳から治療を始められますか?
A

お子さんの近視の進行スピード、ご家族の希望、治療法の特性によって異なります。一般に6〜10歳での介入が特に推奨されます。診察のうえご相談ください。

Q治療をすれば近視は「治り」ますか?
A

残念ながら、いったん伸びた眼軸を縮めることはできません。治療の目的は これ以上の進行を「ゆるやかにする」 ことです。

Q眼鏡とコンタクト、どちらがいいですか?
A

抑制効果の数値はどちらも高いレベルにありますが、装用時間が長く保てるかが最も重要です。お子さんが続けやすい方法を一緒に選びます。

Q保険は使えますか?
A

近視進行抑制治療は基本的に自費診療ですが、低濃度アトロピン点眼(リジュセア®ミニ点眼液)は選定療養となりました。具体的な費用は治療法によって異なりますので、診察時にご説明します。

Q治療をしながらスポーツや習い事はできますか?
A

原則可能です。むしろ屋外活動は治療の土台なので、積極的に外で過ごしてください。

お子さんの近視の進行が気になる方、眼軸長を測ってみたい方は、
お気軽に当院までご相談ください。

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